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VR体験をより快適に:ヘッドストラップやフェイスカバー等アクセサリーの正直レビュー

Tags: VRアクセサリー, VR快適性, ヘッドストラップ, フェイスカバー, VR初心者

VR体験をさらに快適にするアクセサリーとは

VRゴーグルを購入してしばらく体験を続けていると、本体だけでは少し気になる点が出てくることがあります。例えば、長時間装着していると重さを感じたり、顔に当たる部分の素材が気になったり、バッテリーの持ちが足りないと感じたりすることがあります。

このような「かゆい所に手が届く」部分を改善するために、VRゴーグルには様々なアクセサリーが販売されています。ヘッドストラップ、フェイスカバー、外部バッテリーなどがその代表例です。これらは必須ではありませんが、導入することでVR体験がどのように変わるのでしょうか。今回は、これらの主要なアクセサリーについて、実際に使用した正直なレビューをお届けします。初期投資に見合う価値があるのか、VR初心者の方にも分かりやすく解説します。

主要VRアクセサリーの正直レビュー

ここでは、多くのVRゴーグルで使用される主要なアクセサリーについて、それぞれの特徴と体験の変化をレビューします。

ヘッドストラップ(後頭部サポート型、バッテリー内蔵型など)

多くのスタンドアロン型VRゴーグルに標準で付属するヘッドストラップは、簡素なベルトタイプが多い傾向にあります。これでも使用は可能ですが、ゴーグルの重さが顔周りにかかりやすく、特に長時間の使用では負担を感じやすいことがあります。

サードパーティ製のヘッドストラップは、後頭部をカップ状に包み込むタイプや、頭頂部にもベルトがあるタイプが多く、ゴーグル全体の重さを頭部全体に分散させる効果が期待できます。これにより、顔への圧迫感が減り、装着感が大幅に向上します。特にゲームやソーシャルVRなど、長時間集中して利用する場合には、この快適性の向上が体験の質に直結すると感じました。

また、中にはバッテリーが内蔵されたタイプのヘッドストラップもあります。これはゴーグルのバッテリー駆動時間を延長できる点が大きなメリットです。標準バッテリーだけでは物足りない場合、特に外出先での利用や、自宅でもバッテリー切れを気にせず続けたい場合に有効です。ただし、バッテリー内蔵型は総重量が増加するため、重さ分散の効果があるとはいえ、人によっては負担に感じる可能性もあります。

初期投資としては数千円から一万円を超えるものまで幅がありますが、純正品ストラップの装着感に不満を感じる場合は、検討する価値は大きいアクセサリーと言えます。

フェイスカバー/フェイスクッション

VRゴーグルが顔に触れる部分には、汗を吸いやすい素材が使われていることがありますが、これにより衛生面が気になったり、肌触りが合わなかったりすることがあります。

交換用フェイスカバーやクッションは、通気性の良い素材や、汗を拭き取りやすいPUレザー(人工皮革)などの素材で作られているものがあります。PUレザータイプは、使用後にサッと拭くだけで清潔に保ちやすい点がメリットです。また、純正品よりもクッション性が高いものや、鼻の周りの光漏れを防ぐ形状になっているものなど、様々なバリエーションがあります。

筆者の体験では、特に汗をかきやすいフィットネスアプリを使用する際、PUレザー製のフェイスカバーに交換することで、衛生的な安心感が増しました。また、鼻の部分の隙間が埋まることで、VR空間への没入感がわずかに向上すると感じることもありました。

価格帯は比較的安価なものが多く、数千円程度で購入できるため、衛生面や肌触りに懸念がある場合は、気軽に試しやすいアクセサリーです。ただし、素材によっては通気性が純正品より劣る場合や、肌に合わない可能性もゼロではありません。

外部バッテリーパック

一体型VRゴーグルのバッテリー駆動時間は、高性能化に伴って短くなる傾向があります。数時間のゲームプレイや動画視聴でバッテリー切れが近づいてしまうことも珍しくありません。

外部バッテリーパックは、USB-Cケーブルなどでゴーグルと接続し、駆動時間を延長するためのアクセサリーです。ポケットに入れて使用するものや、ヘッドストラップに装着できるよう設計されたものがあります。これにより、バッテリー残量を気にすることなく、長時間のVR体験が可能になります。特に、映画鑑賞やソーシャルVRでの交流など、じっくり時間をかけて楽しみたいコンテンツで役立ちます。

デメリットとしては、バッテリーパックを持ち運ぶ手間や、接続ケーブルが邪魔になる可能性がある点です。ヘッドストラップ一体型の場合は、総重量が増えることに注意が必要です。

初期投資としては、バッテリー容量によって価格は異なりますが、一般的なモバイルバッテリーが流用できる場合もあり、すでに所有しているものがあれば追加費用はかかりません。VR体験の時間を確保したい場合には非常に有効な手段です。

VR初心者へのアドバイス:アクセサリーは必要か?

VR初心者の方が、まずVRゴーグル本体以外にアクセサリーに投資する必要があるかという点ですが、結論から申し上げると「必須ではないが、あると体験が向上する可能性がある」という位置づけです。

初めてVRを体験する際は、まずゴーグル本体に付属しているもので十分です。それを使って様々なコンテンツを試し、どのような点に不満を感じるか、どのような用途でVRを多用するかを見極めることが重要です。

例えば、長時間のゲームプレイで頭や顔が疲れると感じるならヘッドストラップ、フィットネスアプリで汗をかくことが気になるならフェイスカバー、映画鑑賞中にバッテリーが切れるのが不満なら外部バッテリーパック、といったように、ご自身の具体的な課題やニーズに合わせてアクセサリーを検討するのが賢明なアプローチです。

VR酔いに関しては、アクセサリーが直接的に酔いを軽減するわけではありません。しかし、快適な装着感が得られたり、顔への圧迫感が減ったりすることで、不快感が軽減され、結果的に酔いにくく感じる、あるいは酔ってもすぐに休憩しやすいといった間接的な効果はあるかもしれません。ですが、VR酔い対策としては、まずは適切な休憩を取る、酔い止めを使用するといった基本的な対策を試すのが先決です。

アクセサリー購入を検討する際は、お使いのVRゴーグルとの互換性を必ず確認し、可能であれば実際に使用している人のレビューや評価を参考にすることをおすすめします。様々なメーカーから多種多様なアクセサリーが出ており、品質や効果も異なります。

まとめ

VRゴーグル本体だけでなく、アクセサリーを導入することで、VR体験の快適性や利便性はさらに高まります。ヘッドストラップによる装着感の改善、フェイスカバーによる衛生面の向上、外部バッテリーによる駆動時間の延長など、それぞれのアクセサリーが特定の課題を解決してくれます。

これらのアクセサリーへの投資は、VR体験をより深く、より快適に楽しみたい方にとって、十分に価値があると言えます。特に、長時間VRを利用する予定のある方や、特定の不満点を解消したい方には、アクセサリーの導入を検討する価値があるでしょう。

まずはゴーグル本体でVRの世界を体験し、ご自身のプレイスタイルや気になる点が見えてきたら、それに合わせてアクセサリーを少しずつ揃えていくのが、初期投資を抑えつつ快適なVR環境を構築するための良い方法ではないでしょうか。