VR/AR機器のレンタルサービス徹底レビュー:費用、必要なもの、どんな体験ができる?VR酔いは?
VR/AR機器を試す有効な手段「レンタル」と「体験施設」
VRやARといった次世代の体験に興味があっても、いざ始めるとなると「どの機器が良いのか分からない」「結構高価だから失敗したくない」「VR酔いが心配」といった不安を感じる方は少なくないでしょう。特に、Meta Quest 3のようなスタンドアロン型VRヘッドセットや、さらに高価なARグラス、高性能なPCと組み合わせるPCVRなど、機器の種類は多岐にわたります。
そこで役立つのが、VR/AR機器のレンタルサービスや、VR/AR体験施設です。これらを活用することで、実際に機器を購入する前に体験したり、様々な機種を試したりすることが可能になります。
今回の記事では、VR/AR機器のレンタルサービスと体験施設について、それぞれの特徴や利用する上での正直なレビュー、そして初心者の方が気になる費用、必要なもの、体験できる内容、そしてVR酔いについて詳しく解説します。
VR/AR機器レンタルサービスの正直レビュー
VR/AR機器のレンタルサービスは、主にオンラインで申し込み、機器を自宅に配送してもらう形態が多いです。数日から数週間、あるいは月単位で借りられるサービスがあります。
レンタルサービスのメリット
最も大きなメリットは、購入するよりもはるかに低い費用で、様々な機器を試せる点です。特に最新機種や普段触れる機会のない高価な機器を試したい場合に有効です。また、特定のイベントや短期間だけ使いたい、といったニーズにも応えられます。自宅でじっくりと、自分のペースで機器の設定や様々なコンテンツを試すことができるのも利点です。VR酔いが心配な方も、購入前に数日試してみて、自分に合うかどうかを確認するのに適しています。
レンタルサービスの課題や不満点
一方で、課題もいくつかあります。まず、利用期間に応じたレンタル料金が発生するため、長期間借りると購入するのと変わらない費用になる場合があります。また、機器の初期設定やソフトウェアのインストールなどは自分で行う必要があり、ある程度の知識や手間が必要です。レンタルした機器は自分の所有物ではないため、取り扱いには十分注意が必要で、万が一、汚損や破損をしてしまった場合は追加費用が発生する可能性があります。返却の手間がかかる点も挙げられます。
初心者へのアドバイス(レンタル)
- どんな機器を試したいか明確にする: まずはMeta Questシリーズのような手軽なスタンドアロン型から試すのがおすすめです。高性能なPCVRに興味がある場合は、ご自身のPCスペックも確認が必要です。
- レンタル会社の比較: 料金体系(日数、保険の有無)、レンタル可能な機種、配送・返却方法などを比較検討しましょう。
- 初期設定の準備: レンタルする機種の初期設定方法(Wi-Fi接続、アカウント作成など)を事前に調べておくとスムーズです。
私自身の体験では、購入前にMeta Quest 2を1週間レンタルしたことがあります。初期設定はスマートフォンアプリとの連携が必要で少し戸惑いましたが、一度設定してしまえば後は自由にコンテンツを試せました。人気のゲームやYouTube VRなどを体験し、VR酔いも試す中で自分に合うコンテンツ、合わないコンテンツがあることを確認できました。購入を決断する良い判断材料になったと感じています。
VR/AR体験施設の正直レビュー
VR/AR体験施設は、ゲームセンターやテーマパークのような形態で、専門の場所でVR/AR体験が提供されます。大型商業施設内やアミューズメント施設に併設されていることが多いです。
体験施設のメリット
最大のメリットは、手軽に体験できることです。機器の準備や設定は全て施設側が行ってくれるため、何も知識がなくてもすぐに体験できます。高価なPCや場所が必要な大規模なVR体験など、自宅では難しいコンテンツを試せる場合が多いです。スタッフの方がサポートしてくれるため、トラブルがあっても安心です。非日常的な空間で、友人や家族と一緒に楽しめるのも魅力です。
体験施設の課題や不満点
デメリットとしては、料金が比較的高めである点が挙げられます。時間単位や体験内容ごとに課金されることが多く、複数回体験するとそれなりの費用になります。また、体験できる機器やコンテンツは施設側が用意したものに限られるため、自由に好きなものを試すことはできません。人気施設や時間帯は混雑しており、待ち時間が発生する場合もあります。体験時間が短時間に限られるため、VR酔いが心配な方は注意が必要です。
初心者へのアドバイス(体験施設)
- どんな体験ができるか確認: 施設によって体験できるコンテンツ(ゲーム、アトラクション、シミュレーションなど)が大きく異なります。興味のあるコンテンツがあるか事前にウェブサイトなどで確認しましょう。
- 料金と時間を確認: 体験内容ごとの料金、プレイ時間、待ち時間の目安などを把握しておきましょう。
- VR酔い対策: 短時間でも酔いやすい体質の方は、体験前に酔い止め薬を服用する、空腹や満腹を避けるなどの対策を検討しましょう。スタッフの方にVR酔いが心配だと伝えておくと、休憩を挟むなどの配慮を受けられる場合もあります。
私は以前、都内にあるVR体験施設で高所脱出アトラクションを体験しました。ハーネスを装着してリアルな足場を渡るような体験で、自宅では絶対にできない没入感でした。料金は1回あたり数千円と安くはありませんでしたが、手ぶらで行ってすぐに非日常体験ができる手軽さは魅力的でした。ただ、短時間でもやはり少しVR酔いを感じたのも事実です。
まとめ:どちらを選ぶべきか?
VR/AR機器のレンタルサービスと体験施設は、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。
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レンタルサービスがおすすめな人:
- 特定のVR/AR機器の購入を検討しており、自宅でじっくり試したい方。
- 色々な機器の使い心地や機能を比較検討したい方。
- ある程度の初期設定を自分で行うことに抵抗がない方。
- VR酔いが心配で、自分のペースで試したい方。
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体験施設がおすすめな人:
- VR/ARがどんなものか気軽に試してみたい方。
- 普段はできない、非日常的な大規模VR体験をしたい方。
- 機器の準備や設定の手間をかけたくない方。
- 友人や家族と一緒にワイワイ楽しみたい方。
どちらの方法も、高価なVR/AR機器をいきなり購入するリスクを避けつつ、VR/AR体験が自分に合っているか、どんなコンテンツがあるのかを知るための有効なステップです。VR/ARの世界への第一歩として、まずはレンタルや体験施設を利用してみてはいかがでしょうか。ご自身の目的や予算に合わせて、最適な方法を選んでみてください。